【退任のごあいさつ】

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【退任のごあいさつ】


【退任のごあいさつ】
 平成25年9月に、地域活性化支援員(地域おこし協力隊)として門出・田代集落に着任してから、3年の月日が経ちました。
 本日平成28年8月31日をもちまして任期満了を迎え、退任いたします。

 初めて集落を訪れた時は、今まで経験したことのなかった、全く違う暮らしや文化に戸惑ってばかりでした。

 そんな中で集落の皆さんから本当にたくさんのことを学ばせていただきました。

 手作業での米作り、野菜の作り方、山菜採り、干し柿、漬物など厳しい冬を乗り越えるための保存食の知恵、山へ材料を採りに行き、雪が降ると農作業をお休みして作る、かんじきやすげ笠などの手仕事のワザ、仲間と連携して狩るマタギの暮らし、1年間を通して見る風景、季節によって行われる行事にもすべてに意味があり、物語があること。

 月日を重ね、一つ一つ触れていくたびに、わからなかったことが少しずつつながっていき、それが昔から受け継がれてきた知恵やワザ・文化が、今も濃く生き続けている姿なのだということを学びました。

 それは自分にとって大きな発見でもあり、そんな集落の姿にとても興味を惹かれ、経験を重ねるたびに感動や驚きを感じていました。

 自分の身で感じた門出・田代の魅力をどうにか形にしていきたいと、試行錯誤をくり返しながら日々を過ごしていましたが、「地域おこしとは?」というテーマに対し、自分自身の活動に自信が持てず、あまりの無力さに何度も心が折れそうになったこともありました。

 ですが、活動を続けていく中で、人と人との関係性が少しずつ築きあげられていき、葛藤しながらも任期満了まで続けていくことができたのは、活動の中で出会った方々の存在があったからでした。

 気にかけていただいていることが本当に嬉しくて、快く協力してくださる姿がとても心強くて、皆さまの笑顔を見た時や、応援の言葉を頂いた時は、葛藤していた気持ちも吹っ飛ぶほど、また頑張ろうという心の支えになっていました。

 活動を続けていく中で、たくさんの人達と出会い、繋がりを持てたことは、他では決して経験出来ない、かけがえのない、とても濃い3年間だったのではないかと思います。自分にとってとても大きな成長となり、お世話になった皆さんには本当に感謝しています。

 今後は支援員という立場から離れますが、門出集落で新たな生活を始める予定です。
 また皆さんとお会いできる機会があると思いますので、どうか今後ともよろしくお願いいたします!

※なお、このFacebookページは、題字から「地域おこし協力隊」という文字が消え、「門出・田代べとプロジェクト」としてメンバーも新たにスタートします!

 長くなりましたが、最後にお世話になった皆さんに、重ねて心から深く感謝を申し上げます。
 3年間、地域活性化支援員の活動を見守っていただき本当にありがとうございました。

門出・田代地域活性化支援員 宮崎由美子

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